ZENJIRO

ZENJIROについて

創業者が当社(JYXYER株式会社)を引き継ぎ、ZENJIROという日本茶ブランドの展開を始める航海に船出した時、決して若くはありませんでした。

日本や海外の政府機関や著名な財団などの資金を運用する仕事を何十年と続ける中で、彼の仕事は常に未知との遭遇であったため、ストレスに晒され、身体も心も疲れがなかなか抜けない業務でした。

彼が健康に関する科学に興味を持ったキッカケは8千人ほどの職員を擁する病院グループの理事長補佐に就任した時でした。軽症から重症の患者が押し寄せる中で、医師も看護師も、薬剤師、技師や事務職に至るまで時間に追われハードワークをこなしていました。それはグループ傘下のどの病院も介護施設も同じ状況でした。医学や薬学の専門知識をもつ人たちでも、心身の疲れを解消する行動を起こすことは難しそうでした。それは時間がないからです。医療業界だけでなくても、世の中でワークライフ・バランスを取ることが、責任のある立場にある人たちにとっていかに難しいかを痛感した経験でした。

ある日、彼は運命的な二つの偶然に出逢います。ひとつは、高い山の茶畑で摘まれた緑茶です。茶畑といえば広大でなだらかな丘に広がる茶畑のイメージを持っていた彼は、高山の急峻な斜面で摘まれた煎茶の美味しさに衝撃を受けました。それが当社の代表的な煎茶商品との出会いでした。生産量は決して多くないものの、高品質なお茶ができる高山の茶畑を600年の伝統を守り自然農法で大切に育てている茶農家たちでした。もうひとつは、義父母の他界で初めて知った祖先の歴史と緑茶との関係でした。琵琶湖北東部出身のその一族の初代が歴史上の三代茶人のひとり今井宗久と親交があったことです。豊臣秀吉に仕えた武士で、江戸時代も徳川家の譜代大名に仕え、また昭和期にも東京農業大学の教授を務めた系譜であったのです。

彼は、日本茶を深く研究し、海外でもこの自然の恵みの茶を広めていこうと決意し、地元川崎市の王禅寺という古刹にちなんでZENJIROというブランドのもとに現在の仕事を始めました。

創業者と私たちが大切にしていることが二つあります。それは伝統を守り自然かつ持続可能な品質を重視するということ、そして楽しみ方のバリエーションを開発しモダンなライフスタイルに溶け込む製品を開発することです。

日本茶は農産物なので品質は価格に比例します。当社の調べによれば、日本茶を好まなくなった多くの消費者は一定水準以上の価格のお茶を飲んだことがない人たちでした。日本茶は安価な製品も多く出回っており、また日本の飲食店ではタダで提供されます。ただ、残念ながらお茶の品質としては最下層のものでしかありません。日本茶はコーヒーや紅茶などと違い、移民や低賃金の過酷な労働の支えられているものではなく、高齢であっても日本の伝統を繋いでいこうと汗をかいている農家の労働に支えられています。一定以上の品質のものは価格もあがりますが、しかし、一杯当たりの価格に換算すれば誰でもが気軽に飲める値段です。また、日本人ですら多くの消費者が過去の常識としての飲み方しか知らず、ポテンシャルの高いこの嗜好品の楽しみ方を知りません。当社ではZENJIROブランドを開発以来、日々条件を変えて新たな飲み方を開発しています。失敗も山のようにあります。それでも、誰もが賞賛する飲み方のレシピを開発できることもあります。

ZENJIROは安価で品質の悪い茶葉は販売していません。それは他の業者や流通が十分に消費者に提供しているので当社の行うべきこととは考えていないからです。

品質の高い茶葉は、日本茶だけの優れた健康成分も含んでいます。実際に、身体と脳の健康に良い研究結果が続々と明らかになっています。しかし、私たちは、それを治療や予防などに効果があることを表示することはできません。それが可能なのは医薬品に限られているからです。日本茶は1200年の間、嗜好品だけではなく薬として考えられてきました。その証明が近年徐々に明らかとなってきています。ただし、日本茶を医薬品のように、治験をするわけでもなく、用法や用量に紐づけられた処方が行われるわけでもありません。また、医薬品として認定された場合、茶農家は農業でありながら医薬品製造業を取得しなければならないという法律上のパラドックスが生じます。健康効果を主な目的にするとしたら、医薬品の他にサプリメントがあります。しかし、サプリメントを飲むこと自体が楽しみで、それによって人生を楽しめるという人は少ないでしょう。

そのため、当社では体系的なレビューに基づいた確固たるエビデンスの上で、日本茶の健康成分を説明するようにしています。医薬品ではないので、用法や用量に基づいた健康改善を示すことはできませんが、高品質な日本茶を飲む習慣を身につければ、その健康成分の効果があることだけは明白です。

当社は、600年以上の歴史ある持続可能な自然の恵みの日本茶を通して、ライフスタイルに合わせて楽しみながら、心身の健康を維持し、ワークライフ・バランスのとれた実りある人生をサポートできる企業に成長したいと考えています。

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